クリネタ・バックナンバー




No.34 2016年 夏号

特集 高倉健さんのこと。

腕を組み、頭を右にちょっと傾け、
口は真一文字、目はある一点を見つめている。
大きな目、大きな耳、大きな鼻、
初めて高倉健さんを目の前にしたとき、
誰かに似ている、と思った。いったい、誰だろう。

「あ、高倉健だ!」

そう思った。本人を前にして、いったい何だ、この感想は。

俳優には、映画やテレビで形成されたイメージがある。
それは、つくられた虚像であり、ひとり一人が勝手に抱いている
偶像=イメージに過ぎない。それは実像とは程遠く、
ほとんどの人が、実際に会ったとき、そのイメージのギャップに襲われる。
明るそうなのに、クラい。デカいと思ったら、意外と小さい……などなど。

ところが、高倉健さんという人は、まったく同じだった。
スクリーンのなかの人が、そのまま目の前にいる!
自分のイメージしていた通りの人が、イメージ通りに話をしている。
話しても、笑っても、黙っても、どこまでも高倉健だった。
本名、小田剛一の片鱗も見せなかった。

早くもこの秋、三回忌を迎える。
かずかずの伝説に彩られた「二度と生まれない最後の銀幕のスター」。
さまざまな方々に、編集のご協力を仰いだ。
ご快諾いただいた方、今はまだ語りたくないという方、
そっとしておいて欲しいと言われた方、
そのひとりひとりの胸のなかに、いまも高倉健さんは生きている。

皆さん、ご協力ありがとうございました。   編集団

インタビュアーかく語りき『高倉健さんのこと。』 野地秩嘉×長友啓典×山岡 茂
野春菊と高倉健 石山希晢(&ママ)
絵になる男。 福山小夜×長友啓典
「死んでもらいます」もいいけど、「泣いてもらいます」もたまらない。 ⻆谷 優×平田静子
高倉健さんのこと。 宗形英作/西村佳也/マイク前川

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