【クリネタ名物アンケート】

匂い…と聞いて、何を思い浮かべますか?

その、目に見えない、なんとも不思議な存在…。
「匂い」とも「臭い」とも「ニオイ」とも「におい」とも書く。
人はそこに、何を思い浮かべるのか。そこから何を連想するのか。
各界諸氏が醸し出してくれた、回答という名のさまざまな香り。
眼を閉じて嗅いでみてください(あ、それじゃ読めないか……)。

  • 長友啓典 クリネタ編集長
  • 「キュウリ」
  • 最終電車に久し振りに乗ったら、匂いのキツイ食べものと酒気を帯びた口臭が車輌に蔓延していた。お酒を飲まない人はさぞかし大迷惑だろうなぁと思った。かつて新幹線の喫煙車輌には、ドアから入った途端尻込みする程の煙が充満していた。煙草を喫っていた僕でさえすぐさま引き返したくらいだ。それもこれも僕も加害者だから文句は言えないだろうと思っている。汗臭いこともあるだろう。靴下の匂いもたまらなく鼻につくことがある。この辺りのニオイも僕自身が発信しているだろうから我慢はしている。でも、ひとつだけ僕は何も悪いことをしていないのに、一方的にやっつけられる「へなへな」とするニオイがある。それは、新鮮な「キュウリ」が発する青臭いニオイである。文句を言う訳にもいかないので、そういう場所に居合わすと、そっとその場から姿を消すことにしている。
  • 山岡 茂 編集団
  • 「沈丁花のアブナイ匂い」
  • 原宿の裏通り、陰おんでん田辺りの小道。夕暮れのボンヤリとした、オレンジ色の街灯が染める背の低い塀の向こうから漂う匂い。その路地を深い関係の無さそうな男女が、仕事に向かうのか急ぎ足で並んで歩いている。コワイ、コワイ、男が唐突に女を塀に押しつけ、無理やり抱こうとする。ナゼ。原因はその匂い。「沈丁花」の強い香り。春分前後に咲くこの花の匂いは妙に情欲を目覚めさせる。猫ではあるまいしと思うが、やはり春という季節と関係が……。春はアブナイ。沈丁花の匂いが重なるとよりアブナイ。僕を沈丁花のそばに連れて行かないで……。
  • 柴田常文 編集団
  • 「朝のニオイ」
  • その朝は、何の前ぶれもなく突然やって来た。夢を見ていた。何の夢か思い出せないが、何だかとても気持ちイイ放出感のある夢だった。ハッとして目が覚めた。もしや、寝ションベン……と、恐る恐る下着のなかに手を入れた。ネチョリとした液体の感触。思わず嗅いでみる。何とも得体の知れない不思議な生臭いニオイがした。それが〝夢精〟というものであると知ったのは、それから間もなくのことだった。あの気持ち良さが、どうやったら発生するのか? いろいろ夢想してみたがダメだった。その気持ちよさが、手動的操作でカンタンに得られることを知った時は、まさに地動説の発見にも比肩する悦びとなった(これを個人史上、手動説の大発見と呼んでいる)。もはや今となっては、二度と嗅ぐことのできない「朝のニオイ」なのであったなあ……。
  • 安藤耕一郎 編集団
  • 「Amazonのお国柄」
  • Amazon.comで本やDVDを買い、段ボールを開けたときの〝ニオイ〟って、一体なんなのだろう。日本のAmazon.co.jpで同じような商品が入った箱を開けても、あの〝ニオイ〟はしません。もちろん、Amazon.co.uk(英国)やAmazon.fr(フランス)、Amazon.ca(カナダ)も、それぞれ微妙に違う〝ニオイ〟を発します。わたしはいつも、この〝ニオイ〟に誘われて、その国に行きたくなってしまいます。
秋田 寛 グラフィックデザイナー
「ハナが鳴る」、鰻屋や焼鳥屋の前を通るたび...
秋津耕治 『クリネタ』 編集団
「蓄膿系の人にしかわからないニオイ」
秋山 晶 ライトパブリシテイ代表取締役CEO
「夏の居間」
秋山具義 アートディレクター
「『ラーメン二郎』のにおい」
安西水丸 イラストレーター
「生活」
新井高子 詩人
「れいのニオイ」男兄弟にしかわからない...
市川友子 PR会社 凛 取締役
「臭いと匂い」神社、古い建物や古書店、古着...
池田 裕 (株)電通 第3営業局
「懐かしい水の匂い」初めて上陸した上海で...
一倉 宏 コピーライター
「昔の歯科医院の匂い」
井筒啓之 イラストレーター
「臭い部室」高校の運動部の部室...
伊東順二 富山大学芸術文化学部教授
「好き、と嫌い」初夏の草の匂い、くさやの臭い...
伊藤美穂 映像翻訳
「男の二の腕スメル」
伊藤 豊 DNPアートコミュニケーションズ代表取締役社長
「雨の降り始め」
今井 一 サンケイリビング新聞社 常務取締役
「おこげの匂い」
岩根扶実 イベントプロデューサー
「薬で無臭」に危険なニオイを感じる...
遠藤一樹 編集者 / Eater代表
「食べ物の匂い」料理人だった親父が作ってくれた朝食...
大波 綾 朝日新聞出版 AERA編集部
「生乾きのブラジャー」
岡部正泰 コピーライター
「一杯の珈琲のにおい」本格的珈琲と初めて出会った日...
岡田大貳 レストランオーナー
「アメリカンファーマシー」日比谷にあった...
岡元麻理恵 ワイン&食文化ジャーナリスト
「脳内発煙」頭のなかである匂いがするんです。
オガワアキラ sonic&trip ミュージシャン
「散歩でクンクン」犬の散歩をする時...
小黒 一三 トド・プレス
「マサイ族の家」牛の高貴なうんちの香り...
小島岳彦 『クリネタ』 編集団
「ピロリ菌と超嗅覚者」ピロリ菌の除去の薬の副作用...
おちあやこ イラストレーター
「私の鼻は勘違いをする」
小野鉄二郎 テレビ制作プロデューサー
「肥厚性鼻炎」と診断された。
海藤春樹 ライティングデザイン
「オリジナル香水の思い出」フランスのジボダン香水会社...
梶屋隆介 集英社新書編集部
「靴ズミのにおい」
梶原秀夫 株式会社ワニブックス取締役
「あの時の、あの場所での、あの匂い」お姉ちゃんの匂い...
門上武司 『あまから手帖』編集主幹
「香水 ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキントの小説...
蟹瀬令子 レナ・ジャポン・インスティチュート
「蓬餅としげおばさん」手作りの蓬餅...
神森万里江 C.A.L
「哀しい鼻」私は鼻が利く利く(文字通りの意味で)。
川上史津子 舞台女優 / 歌人
「鼻炎ナーレ」ナニを隠そう、わたくし父親譲りの鼻炎持ち...
川島文夫 ヘアデザイナー / PEEK-A-BOO代表
「予感されるにおい」あと5分で家に着く、怒られそうな感じ...
韓 麻木 おいしいしごと
「ホンオフェ」くさいはうまい...
清田久美子 絵本(教育画劇)編集
「まっとうな毎日の匂い」
切明浩志 『イラストレーション』編集長
「台所料理の匂い」散歩やジョギング中に偶然...
久世朋子 銀座・茉莉花
「彼らのにおい」飼っていた犬たち...
黒鉄ヒロシ 漫画家
「パブロフ的或いはフロイト的実験」
黒部 徹 料理写真家
「カメムシソウの匂いが好き」
児島令子 コピーライター
「フェリーの匂い」あの重油とペンキと潮の匂いの入り交じった...
宰務智子 「Aila」オーナー / アロマセラピスト
「匂い・臭い・ニオイ」扁桃核の快・不快のスイッチ...
佐倉康彦 コピーライター
「The Seventh Sence」鉄の匂いは、血の味がすると思った。
佐藤可士和 アートディレクター
「石神井公園」小さい頃育った...
佐山一郎 『クリネタ』 編集団
「純喫茶「オリエント」のそらだきもの」早稲田の...
澤村彰子 博報堂・クリエイティブプロデューサー
「樟脳」成人式、、祖母から母へ受け継がれた着物を着た...
残間里江子 プロデューサー
「匂い・臭い・ニオイ……」、時と場合に左右されるものでは...
柴田文江 Design StudioS 代表
「アトリエの匂い」美大予備校の...
島本脩二 朝日新聞出版・書籍統括
「クサイはおいしい」ホヤ、ブルーチーズ、ドリアン...
白石良一 マガジン・アート・ディレクター
「下駄箱の匂い」子どもの頃好きだった...
立川直樹 プロデューサー / ディレクター
「匂い。きりのない魅惑」香水、白粉、くちなしの花...
高野てるみ 巴里映画代表取締役
映画の世界であるのは「匂い」だけ。
垂水佐敏 京都造形芸術大学教授
「空港」
千葉 茂 日本工学院学校長
「ディオリッシモ」初めて女性にプレゼントした香水...
出口孝臣 (株)アジア・コンテンツ・センター
「ならず者国家、プーチン率いるロシアの臭い」
中川 豊 『クリネタ』 編集団
「ムンバイの臭い」映画『スラムドッグ$ ミリオネア』の...
中島信也 東北新社CM本部企画演出部部長
「におう」かくれんぼ「におわない」かくれんぼ...
中田宗孝 編集者
「答えられない」ほんとうのことは...
中野利彰 企画・演出
「キナ臭い」「アオ臭い」「ウサン臭い」
貫場幸英 株式会社ヴェガ代表
「バッファローの臭い」モントリオール北部のバル・ダ・ビット村で...
納島克宗 グラフィックデザイナー
「甘く危険な香り」の”香水”
野地秩嘉 作家
「蒸気」炊きあがったご飯のにおい、温泉の湯気...
野村 進 ノンフィクションライター
「よみがえるアジア世界」若い頃のアジア体験...
濱野邦彦 クリエイディレクター
「生臭い毎日」毎日の仕事のあちこちで...
原田和子 ノンフィクションライター
「マサシ君ちの匂い」キャンディーのような甘いやさしい香り...
春山陽一 朝日新聞東京本社 be編集グループ
「ホルトバージュの風」ハンガリーの大平原地帯...
半沢克夫 写真家
「インドのベナレス」人間や動物の営みから出る悠久の一品...
樋口良澄 編集者
「本のための香水」フランス、「紙の香」と名づけられた香水...
平澤大輔 ベースボール・マガジン社出版
「ちょいマエおやじ」季節が変わる前、新しい季節の空気の匂い...
日比野克彦 アーティスト
「飛行機の不安な臭い」乗ると、ガソリン臭い時がある...
広川泰士 写真家
匂いや香は時間や空間を簡単に移動できる手段かも...
広谷純弘 建築家
「LAPHROAIG(ラフロイグ)」アイラ島のシングルモルト...
副田高行 アートディレクター
「私のにおい」自分ではなかなか気付かない...
東倉田長 CD / コピーライター
「人間のにおい」なんと言っても「フェチ」でしょう...
眞木 準 コピーライター
「ミツコ」パリのメトロで気を失いかけたゲラン社の香水...
丸元サナエ 作家
「薔薇の匂い」亡き夫との思い出...
丸元喜恵 料理家
「雨のにおい」乾いた土に雨がしみこんだ時の湿ったにおい...
丸山誠司 イラストレーター
「女の子の靴」も臭いんだと知った時...
丸山裕美 LEYLINE-RECORDS ・音楽制作者
「サザンカ」家の近くの路地...
三好和義 写真家
「タヒチの香り」ティアレタヒチの甘い、かぐわしい匂い...
森本千絵 goen。アートディレクター
「記憶の匂い」雨あがりの緑のにおいが大好き...
矢野寛治 矢野寛々房・コピーライター
「岸田今日子の匂い」汗ばんだ潮の香り、映画『砂の女』...
箭内道彦 クリエイティブディレクター
「匂いは記憶のINDEX」春先の沈丁花、三浪の後遺症...
山下浩平 mountain mountain
「人工的におい、自然のにおい」
吉本憲三 アートディレクター / グローブ代表
「ウンチ」学校ではできなかった...

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