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2011.11.11

コムデ・ホームレス

柴田常文 (コピーライター / クリエイティブディレクター)

朝ウォーをしていると、いろんな路上生活の人々に出会う。ビルとビルの狭い谷間に段ボールを敷いて丸まって寝ている。キチンとした(?)家屋の体をなしていない。暑い季節はそれでもいいが、これからの寒い季節、いったいどうするんだろう? と気がかりだ。

その点、三多摩方面の町「国立(くにたち)」の路上にいる方々は、チョッと違う。

西武鉄道の堤康二郎がドイツの学園都市を視察し、日本にもこのような都市を創るべきだ! とヘリコプターで東京上空から土地を物色。国分寺と立川の間にススキの原を見つけ、ここだ! と決めて、国分寺と立川の間だから、と乱暴にも「国立」と名づけたという。一橋大学を誘致し、初めに6車線の道路をド~ンと町のど真ん中につくり大学通りとした。緑豊かで、整った歩道。朝は、鳥のさえずりで目を覚ます。清々しい空気。夏などはもう、グッモ~ニン!!と空に向かって叫びたくなる爽やかさだ。

この大学通りに、オシャレな(?)オバはんホームレスがいる。年齢は不詳だが、おそらく60代後半から70代かなぁ? カラダは小さいが、全身真っ黒ファッション。大きな透明の眼鏡に、ツバの大きな帽子。夏でも黒のマントのようなものをはおり、パンツはイッセイ? みたいな・・。その背中に、真っ白の大きなデイバックを背負い、両手に黒の手提げかばんを持って、何処からともなく颯爽とやって来る。彼女の座る場所は、いつも決まっている。一橋大学正門から南へ50mほど行った木製の長いベンチ。そこに横になり、美味そうに煙草をふかしながら、道行くサラリーマンや学生らを睥睨しているのだ。カッコいい! どうみても、道楽でホームレスをしているとしか思えない。

一橋大学のなかには、少女マンガから飛び出てきたようなフリルのいっぱい付いたピンクのドレスを着て、アタマを金髪に染め、リボンをつけたオバはんホームレスがいる。おそらく70歳は優に超えている。遠くから見ると??? 近づいて行くと!!! 都会のアスファルトではお目にかかれないファッショナブルな人々が住んでいるのである。

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