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2012.02.10

京の冬景色

山岡 茂 (クリネタ編集団 / アートディレクター)

1月の京都は雪が降っていた。鴨川堤みの柳も雪片の白さを抱えながら項垂れていた。

いつの頃か忘れてしまったが、年が明ければ毎年、伏見稲荷に御参りする事になってしまった。それ程の信仰心は別に無いのだが癖になってしまったのである。写真の狐だが造形も素晴らしく、キタキツネとはまったく違う姿態をしている。何故、伏見稲荷は狐なのかは様々な説がある様だが、調べてみると昔ある貴人が2匹の狼を助けて、そのお陰で時の天皇が夢で見た貴人と知り合えたとか、又もともと稲荷の神が食物の神(御饌神一みけつかみ)なので「みけつ」がいつか御狐(おけつね)、三狐(みけつね)に転じたとか、等々。ただし狐は稲荷の眷属(一族)ではあるらしいが、決して稲荷神ではないらしい。

稲荷神はやはり五穀豊壌の神で食物の神であると言う。小学生の頃女の子は正月に着物を着て首に小狐姿のままの毛皮の襟巻をしていた。それ程昔は狐は日本人にとって身近な動物だったのだろう。

参道を歩いていると稲荷寿司や、野鳥の焼鳥等の店が所狭しと並んでいるのが、やはり狐と掛けた食物が一杯。2枚目の写真は本殿の注連縄で稲の穂がある状態で厳かに飾られている。一昔前の流行歌、三橋美智也の「藁にまみれてよ~」じゃないけれやはり日本は稲(藁)の文化なのだ。

御参りがてら、参道のうどん屋できつねうどんと日本酒一合いただいて、稲荷寿司を1コ口にほおばり、雀を焼いている甘い香りを嗅ぎながらブラと御参りするのは良いものだ。1年に1度、結構、結構、毛だらけなのだ。

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