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2012.03.30

その後の「イノイズム」。

柴田常文 (コピーライター / クリエイティブディレクター)
外苑、絵画館前にある「ウオーキング発祥記念碑」

昨年の10月7日、このコラムで、私は[伊能忠敬―inoism] を提唱した。読んでくれた方は「おぉ!」と、読んでない方はこのバックナンバーをお読み頂きたい。

足かけ17年。全国を歩いて測量し、『大日本沿海輿地全図』を完成させ、歴史上初めて国土の正確な姿を明らかにした男、伊能忠敬! その4千万歩に及んだ前人未到のウオーキングを称え、自らも実践する行動を「イノイズム」と称したのであった。

昨年の7.11から今日まで、雨の日も、雪の日も、一日も休むことなく毎朝1万歩の「朝ウオー(朝ウオーキングの略)」は、ついに春を迎えることとなった。1日1万歩。1ヵ月で30万歩。およそ240キロ。東京から福島第一原発まで歩いていることになる。

歩く良さは、人間のスピードであることだ。その点、走るという行為は良くない。脇目もふらず、ハアハアしながらただひたすらゴールをめざしているだけではないか。無思考、何も考えられないだろう。歩くは、世間のさまざまな事象に目をやり、時にはいろいろなことを思案し、足の向くまま、気の向くまま、自由に我が道をゆく…なのだ。レインボーブリッジを眺めるのではなく、下から覗き込む…などという発想も、歩くからこそ生まれるのだ。

雨や雪のひどい朝は、どこを歩くか? 「地下道!」だ。 日比谷公園まで我慢して歩けば、そこから暖かい地下道が始まる。東京の地面の下に、こんなに地下道をつくっちゃって、地震で埋まってしまうことはないのか? と心配になるほど広がっている。地下道だけで1万歩、行けてしまうのだ。

もはや万歩計など見なくても(よく忘れる)、時間と距離感で歩数が分かるようになった。1時間15分~20分で1万歩に達成する。それだけじゃない。加齢で起きると言われる下肢動脈瘤(ふくらはぎの血管がポコンと膨れるヤツ)、あれが知らないうちに消えていた!これも朝ウオー効果らしい。春の人間ドッグの数字が今から楽しみなのだ。

問題は、体重が全然減らないことだ。タバコをやめて2キロ増えてしまい、何とか1キロまで戻したが、そこからピタリと止まっている。毎朝1万歩だから、一日にすると14000歩以上歩いているにもかかわらず、それでも痩せない。何でなのか? イノイズムの目下の問題は、ここにある。誰か、その理由と対策を教えてくれないものか?

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