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2012.06.08

その後の「イノイズム」②

柴田常文 (コピーライター / クリエイティブディレクター)

事務所の近所に、芝の増上寺がある。浄土宗七大本山の一つで、徳川将軍家の菩提寺として知られるお寺だ。事務所にお泊りした朝ウオー(朝ウオーキングの略)に、たまにお参りして健康と、繁盛と、復興を祈願している。

その増上寺の裏に、こんもりと繁る小さな森がある。ここは何? 私は誰?と前から不思議に思っていたら、実は古墳であった! と看板に書いてある。その名を「丸山古墳」といい、4~5世紀頃の地方の有力者のお墓であったそうな。都内の一等地に、なんと都内で一番大きい前方後円噴!

短いが、けっこう急峻な道を登っていくと、頂上に小さな広場があった。そこに石碑がある。なんの石碑だろう? と近づいて行くと、日本地図が描いてあり、そこに「伊能忠敬」の文字が!! 何でこんなところに、私が敬愛してやまないイノイズムの先駆者の名前があるんだ?!!

「伊能忠敬 測量遺功の碑」。寛政12年(1800年)4月19日、180日間にわたる奥州・蝦夷の測量の出発にさきがけて、この高台から測量の実習をした、その記念として建立された碑だった。

そうか! 伊能忠敬はここから日本全国測量ウオーキング(略して測ウオー)に出かけたんだ! 朝ウオーが私を伊能忠敬に導いてくれた。これを感無量と言わずして、何と言おう。私はしばし、都内一の前方後円墳の頂きで、遥かなるウオーキングの偉業に思いを馳せていたのであった。

注)イノイズム:昨年の10月7日、このコラムで、私は[伊能忠敬―inoism] を提唱した。読んでくれた方は「おぉ!」と、読んでない方はこのバックナンバーを、ぜひお読み頂きたい。

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