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2013.02.22

尾道は、迷い道。

吉永 淳 (クリネタ編集団 / フリーランスコピーライター)

1月下旬の一週間、JRグループの旅の取材で、広島に行った。約10年前に駅近くにあったクライアントのビルにプレゼンテーションに行って、すぐ新幹線で帰ってきた経験はあるが、ゆっくり県内を巡るのはこれが初めてだった。

もう20年近くいっしょに仕事をしているアートディレクターの山田泰世さん、田辺裕晶さんといっしょに山口県の岩国空港から宮島に入り、広島市内、呉、とびしま街道、竹原、尾道をめぐり、立ち寄った観光地は約40箇所。レンタカーでの移動だが、万歩計は、平均2万歩を超えていた。平和の象徴であり、世界遺産の原爆ドームがあることが大きな理由かもしれないが、欧米からの観光客が多く来ている。日本にいくなら、東京、京都、広島。これが海外の観光案内書の常識らしい。

海アリ、山アリ、島々アリ。お好み焼きアリ、牡蠣アリ、穴子アリ、紅葉まんじゅうアリ。酒アリ、ギャンブルアリ、歓楽街アリ。隣県の岡山や山口にない、サービス精神アリ。それでも広島の良さは、全国的に伝わってないらしい。なんでもアリなのが広島の長所であり、何でもアリすぎるのが広島の短所でもある気がする。その広島へ多くの人に観光に来てもらうのが、今回のミッション。これだ!と思ういいところを見つけて、夏のキャンペーンを華やかにしたいものだ。

今回の取材でどうしても行きたかった街が、映画「東京物語」や大林宣彦作品などの舞台になった尾道だった。帰り時間を考えると、滞在は午前中の3時間ほどしかなかったが、急いでロープウェーの往復券付きのバス周遊券を買って、尾道の街が見渡せる千光寺辺りを歩いた。この辺りは迷路が多いとは聞いていたが、ホントにホントだった。真っ直ぐな道はほとんどなく、千光寺下の志賀直哉旧居辺りや海岸に近い飲み屋街エリアは、不思議の国のアリスの世界のような迷路がつづく。人生に迷ったら、尾道へ。すぐに答えを出ないが、出口は必ずある。そんなことをおしえてくれそうな、手応えのある街である。5月の撮影時には、気持ちよく酔っ払って、迷いたいものだ。

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