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2013.04.01

雄大なモノに惹かれて。

山岡 茂(クリネタ編集団/アートディレクター)

政治も経済も社会も、せせこましい世の中。何故か、雄大なモノが見たいナァーと思い、奈良に行った。

かつての平城京は人種の坩堝。主に大陸からの人々が海を渡り荒波を超え、この日本に仏教やそれに即する技術を伴い渡来してきた。日本の政治や文化が確立していないその世の中は、様々な異質の日本人同士や他国の人々の間で様々な葛藤があったに違いないと……。

その世で造営された東大寺。現代の大仏は江戸期に再興されたものだが、その精神はそのまま受け継がれたものと推測される。

鉛のごとくに黒く鈍く光った直線的屋根を持つ東西の廻廊。雄大かつ剛気な空間。その奥に安置される、14.7メートルの盧舎那仏。時間も、空間も超越した絶対的存在としての仏。今もその大仏殿の太い柱を潜り抜ける少年、少女達。フト、小さい頃親に無理を言い長い列を持った記憶が甦る。

壮大なモノに憧れるのは、残念ながら京都と云う細々とした世界に生まれついた自分がどうもいるらしい。

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