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2013.05.27

「笑い」の効能。

長友啓典(クリネタ編集長 / アートディレクター)

笑うことが好きだ。笑っていると何かしら元気になる。

ボクは終戦の年に小学校へ入学した世代だ。小学校に入った時は「国民学校」と呼ばれる小学生であった。ボクの記憶でも世の中、荒んでいたあの頃だ。

子供心に感じていたんだから大変な時代だったんだと想像がつく。ところが記憶を辿っていくとちょっとした広場があれば野球をしたり、木片の棒で円を描いて相撲をとったり、かくれんぼ、ビー玉、メンコの類で遊んでいた。大人達の「苦渋」の世界そっちのけで笑顔いっぱいだった屈託のなさは全国の子供達共通のものであったと思う。

ボクがこよなく愛する大阪はやはりこの「笑い」が一番である。子供達の「笑顔」が大人達を元気づけたのではないかと思っている。いつの時代でも子供達が元気付けてくれる。阪神の震災、東北の震災でもいち早く復活したのは子供達だ。

このところツラツラ思うに、大阪イコール笑いの図式が出来たのは「よしもと」のお陰と思っている。このところテレビのコマーシャルで盛んに「吉本百年」とアピールされているのを見て感じたことだ。

ボクたちは小学校の課外授業で歌舞伎、文楽、映画観賞を受けた。何が何だか分からないところが大であったが舞台の華やかさ、文楽の緊張感は憶えている。同じく「漫才」というのがあった。それは、「よしもと」の戦略ではないかとハタと思い至った。

「これからの日本は君たちが背負っていかねばならない」と大人達は子供達に語っていた。当時の子供達は「おっちゃんナニ言うてはんねんやろか?」「?」聞き流していたが、漠然と言わんとしていることは理解が出来た。「よしもと」は子供達に笑いをぶつける作戦でまんまと子供達の心を掴んだのだ。小学校の校庭に全員集合、仮設の舞台上でダイマル・ラケット、秋田、A助とB助だったと思う漫才の若手が子供達を笑かせてくれたのを鮮明に憶えている。

将来日本を背負って立つ子供達(笑いの予備軍)に「笑い」というものを刷り込んでおくと「よしもと」は安泰という図式となる。見事な販売戦略だと言える。このころから「大阪イコール笑い」が全国的に認められたのではなかろうか。

笑うということが歩くということと同じく、健康の大切なメソッドだと思う。笑うということがいかに大事か痛切に感じる今日この頃である。

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