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2013.06.17

イノイズム思想④「緩慢」

柴田常文(コピーライター / クリエイティブディレクター)

イノイズムとは、日本列島をウォーキングで測量した伊能忠敬にちなんで名づけた新思想名である。「決してラジオや音楽など聴かず、頼らず。自らの脳と対話しながら、ひたすら歩く」そこから生まれる思考、思想を言う。

最近、電車が遅れることが多いと思いませんか。「後続遅れのため、ここで時間調整させていただきます」というアナウンスをよく聞きませんか。地上も、地下も、世界に冠たる時間厳守運行がほころびている。JRもマスコミも、どこも何も言っていないが、私にはその原因が分かるのだ! それは、こういうことだ! と思う。きっと、そうだと思う。そうに違いないハズかも知れない。

やって来た電車のドアが開く。ゾロゾロと降りてくる人を待つ。降客はもういないな、と乗り込もうとすると、この期に及んでまだ降りてくる奴がいる! 前の人に続かずだ。電車がすっかり停って、ドアが開いているにもかかわらず、まだ座っているのだ。乗り込もうにも、乗り込めない。これを各駅で展開されてごらんよ。発車が少しづつ遅れ、遅れ時間が累積債務のように加算されて、ついには電車の間隔がバラバラになってしまう、という寸法だ。

次で降りようと思ったら、電車がホームに入る前から降りる準備(心も含めて)をしませんかね、フツー? 真ん中にいたらドア付近へ寄るとか…混んでいる時は特に、そうしないと降りられなくなる…という不安が昔はあった。それが今やどうだ。ドアが開くまで座っていて、スマホをいじっていたりする。どういう神経をしているんだろう? この緩慢さ、高齢者なら分かる。ところが若いサラリーマンや、おネ~チャン、学生らがそうなのだよ、実に!

「待ち合わせ、何分位待てる?」という質問に、10~15分がイチバン多く、限度は30分。ずいぶん寛容なもんだなぁ。その位待つのが平気なら、相手に対してもその位待たせるのは平気だろう。これが会議だ、打ち合わせだとしたら、全員揃うのは30分後……かい。

左折の車が横断する歩行者のために、なかなか左折できないらしい。信号を見ず、スマホ見ながらチンタラ、チンタラ横断するからだという。赤になっても慌てもせずに、平気で渡ってくる。中国なら間違いなく跳ね飛ばされているぞ。曲がれない車の渋滞が続く…。

この緩慢社会、スローライフとは……違う気がする。ゆるキャラ人気とも……関係ないだろうな。

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