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2013.07.01

美しいラーメン。

吉永淳(クリネタ編集団 コピーライター)

尊敬する中華料理人、河田吉功さんが昔言っていたのだが、旨い料理は、やっぱり見た目もいいらしい。フォトジェニックであるというのだ。四季の彩りだけでなく、艶とか、透明度とか、作り手の繊細さが、すべて見た目に出る。

しかし、料理が運ばれてきた瞬間、こりゃ美味しそうだ、と思って、そうでもないときもタマにはある。旅行ガイドやグルメガイドなどに載っている店の料理の写真を見て、ここは旨いのではないか、と思って入ってみると、たいしたことはないと思うことがあるが、はっきり言ってそれは自己責任である。看板のロゴ、料理の写真や値段、店の名前、メニューのネーミングなどに現れているおいしさのヒントとなる情報を見落とすと、店選びを間違えてしまうのである。

5月に行った広島ロケで、久しぶりに美しいラーメンとで出会った。広島市内の繁華街中新地「うぐいす」の中華そば。スープの色、青味のねぎ、ブラックマッペと呼ばれる黒豆系の細いモヤシ、脂身の少ないモモ肉のチャーシュー、繊細なストレート麺、全体のバランス。こんな美しいラーメンは、荻窪の名店「春木屋」の先代主人に作っていただいた作品以来である。

三軒飲み歩いて酔っ払ったあとに入った店なので、素面で食べたときと印象は変わるかもしれないが、ああ旨かったと感動したのは、確かである。広島、また行きたいなあ。

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