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2013.07.22

イノイズム思想⑤「権威」

柴田常文(コピーライター / クリエイティブディレクター)

イノイズムとは、くどいようだが言わせてもらう。日本列島をウォーキングで測量した伊能忠敬にちなんで名づけた新思想名なのだ。「決してラジオや音楽など聴かず、頼らず。自らの脳と対話しながら、ひたすら歩く」そこから生みだされる現代思考、思想を言うのである。

「ボールを飛ぶように変えていました。隠蔽ではありません」と、堂々と胸を張って記者会見していた日本野球機構の加藤コミッショナーって、どうみても野球をしていた人には見えない。元駐米大使で、バリバリの官僚らしい。出勤は週一回で給料¥200万! 交際費は年¥1000万! の処遇なんだそうだ。何でこんな人がコミッショナーなんだ? コミッショナーといえば、「プロ野球の最高責任者であり、かつ最高の権限を有する」というお人なんだぜ。野球をしてなくても、知らなくてもコミッショナーになれるって、おかしくないか? だって、スポーツの団体なんだよ。

いったい他はどうなってンだ? と調べてみた。不祥事続きの日本柔道連盟の上村会長は、76年モントリオール五輪の無差別級金メダリストだった! 暴力だ、セクハラだ、何だカンダと問題を起こしていても、金メダリストを会長に据えている。うん、チャンと一本筋は通っておる!それは日本剣道連盟の武安会長も、しかり。HPには「剣道一筋」ときっぱり語っている。報酬もゼロ! とこれは一本とられました! でございます。柔道も剣道も、そして相撲協会理事長だって、あの元横綱北の湖だ。その道を極めた人が最高位についており、人事的にはなんら問題はない。

これが日本卓球協会になると、大林会長はあの大林組のお方だし、全日本陸上連盟の横川会長は、通産官僚だ。陸連の歴代会長には河野一郎、河野謙三、そして河野洋平と、なぜか政治家河野一族が陸上に君臨している。

日本体操連盟の二木会長は、若い時、鉄棒でウルトラCをやっていたという気配ゼロだし、日本バドミントン協会の会長にいたっては、政治家の綿貫民輔だ。

日本水泳連盟の佐野会長は、東大出の工学博士。なんで博士が水泳? と思いきや慶応の学生時代「幼少の頃から水泳を親しんできた私は、小金井時代に水泳部が存在しないことに物足りなさを感じて、同志とともに工学部体育会に水泳部を設立しました。ニックネームは藤原銀次郎先生の一文字を戴いて”銀泳会”と称し……」と、私は水泳と無関係ではない! と主張している。でもなあ、トビウオ博士だったらもっと説得力があったのになぁ……残念~ン!!

名誉職という。団体の名誉を高めるために、そこに権威あるお方を据える。しかし、日本土木建築協会が、名前欲しさに長島茂雄に会長職を依頼するだろうか? 日本短大協会(そんなのあるンか?)が注目されたいために、壇蜜に協会長をお願いするだろうか? 一日駅長とはワケが違うんだ。スポーツはスポーツらしく! 正々堂々の真っ当な人事をしてもらいたいもんだ。

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