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2014.01.06

イノイズム思想⑨「日記」

柴田常文 (コピーライター / クリエイティブディレクター)

なんか知らないが、ちょっと恥ずかしいのだけれど(何故だろうな?)
毎日日記を書いている。いつから始めたのか、もう忘れてしまったのだけれど、少なくてもカレコレ20年以上にはなる。何で始めたのか? その動機が定かではない。今日のPC中心のワークを予想し、手書きの大切さを守るために始めた! ってわけでもない。40代のはじめ頃のことだ。

日記帳は「Letts of London」の「THE ORIGINAL DIARY since1812」というものだ。これも毎年決まっている。年末に、手帳と一緒に伊東屋で買う。その内容は、何も目新しいことを書いてない。その日何を口に入れたか、素材レベルまで克明に手帳に書いている高名なコピーライター氏を知っているが、そういうユニークなものではない。お天気がどうで、何をしたか? 仕事のことにちょっと触れ、もちろん大きな事件や、重大な出来事については書いているはずだが、とはいえ、個人の記録としての貴重さのカケラもない。

最初の頃は、年末にペラペラめくりながら、この一年を思う……などということもあったが、今じゃそんカケラさえないのだ。なのに、一日たりとも白紙はない。365日すべて埋め尽くされている。1週間書かなかった、あるいは病気で書けなかったとしても、必ずまとめ書きして埋めている。その几帳面さ、こだわりだけは、尋常ではないのだ。

何故だろうな? 何のために書いているのだろう? 書く事自体が目的であるような、脱糞にも似たそんな日記を、今年も書き始めているだろう(このコラムは書いている今はまだ2013年だ。掲載される頃は、もう2014年か…)

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