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2014.01.13

今年は一発当てて温泉で……。

長友啓典(クリネタ編集長 / アートディレクター)

温泉が好きだ。全国名立たるところは比較的足を運ぶようにしている。どちらかと言えばバブルっぽい華やかなところが多いには多い。秘湯系は苦手といえば苦手と言えるようだ。

大阪でいえば「有馬温泉」である。東の熱海温泉、西の有馬温泉と呼ばれていた。あの「有馬」だ。ある時、あることで仲間10人余りが1人1万円程の賞金を手にしたことがある。合計10万相当の現金を目の前にして、さてさてどうしたものかと「思案」するが、ああでもない、こうでもないとかまびすしく、いっこうに名案が浮かばず、沈黙が苦手なボクは思いあまって当てずっぽうに「このお金を倍にしましょう、そうするとパーッとどこかに豪遊して宴会できますがな」と、映画「社長漫遊紀」の三木のり平さんよろしく(それにしても例えが古すぎる)口走ってしまった。武士(?)に二言はないとばかり当時つきにつきまくっていた競馬の予想に没頭した。温泉と同じぐらいに競馬は好きである「好きこそ物の上手なり」。艱難辛苦ある限りのスポーツ紙、競馬予想紙を買い集め、6色ペンを買い求めて、木、金、土曜日は仕事をそっちのけで馬券の検討に勤しんだ。

日々はそんなに一生懸命にやるタイプじゃなく、我ながらもう少し「気」を入れて物事に当ればと思う程の「良い加減さ」で馬券を買っていた。自らオカルト馬券士と名乗っていたぐらいに、乗ったタクシーのナンパーの数字をあてにしたり、やれ四柱推命の七赤金星がどうの、酒場のお姉ぇさんの生年月日で買ってみたり、スポーツ選手の背番号もなかなかの当りをした。挙げ句の果ては馬や騎手のバイオリズムで検討するほどのめり込んでしまったこともある。オカルトも大変だ。徹夜に近い没頭が2、3日続くと何やら頭がボーッとなり神が降りてくる気配がし、数字がちらついてきたことを思い出した。

「競馬が好きだ」と公言していると、「それでプラス、マイナスどうなんですか?」とよく質問を受けるが、間違いなく答えは「マイナス」である。しかし、この温泉旅行に賭けた時のようなことがあるので一概には「マイナス」と言えない面白さがある。というのはこの温泉行きの結果は、10万円の元手で神が降りてくる程の検討の末、なんと150万円が手に入った。有馬温泉に全員参加、皆様に喜ばれ競馬の天才の天才と尊敬されたことを思い出した。

春に向かって競馬シーズンが幕を開けた。騎手、馬の海外出張組も帰ってくる。いろいろと研究していると熱く燃えていたあの頃を思い出す。あの時のように一発当てて温泉でパーっとやりたいもんだ。胸が高まってきた。

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