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2014.05.19

イノイズム思想⑬「正論」

柴田常文 (コピーライター / クリエイティブディレクター)

歩くという行為は、人を冷静にさせてくれる。伊能忠敬のようにテクテク歩けば、真実が見えてくるのだ。興奮したり、激昂したり、感情が嵩ってしまったら、歩きなさい! 歩けば、正論にたどり着く。― イノイズム。

理研のSTAP細胞騒動。人類史を飾る世紀の大発見! のはずだった。それが捏造だ、虚偽だ、とマスコミがどれだけ大騒ぎしたことか! 医科学とも、生理細胞学とも、何学というのかも分からず、いったい存在するのか、どうか、とこれだけ大騒ぎをする国は、他にあるだろうか? なぜマスコミは言わないのだ! 「ど~でもいいじゃん!」と。STAP細胞は、そりゃあ、あった方がいいに違いない。でもあるのか、ないのか? そんなことは、今の我々には知ったことないじゃん! じゃないのか。そんなことより、どうでもよくないことが山積してるんだぞ。知らないうちに、原発はすでに推進方針に切り替わっているし。稼働など夢また夢の高速増殖炉「もんじゅ」だってイキ! だぞ。
『福島』が何ひとつ解決していないのに、もはやこのザマだ。憲法解釈もゴリゴリ変えようとしているし、消費税だって8%を一時通過して、10%も目前だ。格差社会だ、就職氷河だって溶けてなくなったワケじゃない。そんな時代なのに、STAP細胞なんてど~でもいいじゃん! 学者とオボちゃんらに任せておけばいいじゃん! だ。

この小保方騒動で、すっかり影を潜めてしまった「佐村河内守」騒動というのもあったね。まだ、覚えてる? 今年の話だよ。作曲したのはゴースト新垣 隆という人だった。でもゴーストでもなんでも、曲は二人で創っていたんだ。外注したわけじゃない。偽ベートーベン佐村河内が創っていなくても、新垣はチャンと譜面を埋めていた! それもパクリやコピペではない。オリジナル作品だ。それをみんな「素晴らしい!」とCDを買ったり、コンサートに駆けつけたりして、感動の涙! だったんではないのか? ゴーストだ! と言われて、ホントにみんな覚めちまったのか? 「ゴーストなんてどうでもいいじゃん。私は、この曲が好きだ! 傑作だ! 素晴らしい!!」という人が、なんで出てこないんだ? ね、ホントに、彼らの創った曲は、素晴らしくないの? みんな「現代のベートーベン」に騙されて買っただけなの? CDを買ったン十万人もの人々は、みんな騙されて聴いていた、間抜けな人ばっかりだったの? 日本のクラシック好きって、そんなもんなの?

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