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2014.12.08

だってブラジルなんだもの●クイアバの夜道

中村禎 / コピーライター

ブラジルワールドカップで日本のグループリーグ敗退が決まったコロンビア戦の夜。ホテルから歩いていける距離にある食堂で夕食。歩いて5分くらいの店。その帰り道の話。4人で「じゃあ、そろそろ帰りますか」と、ビールを飲んでいいカンジで店の外に出る。街灯はあるが道には人影もなくクルマも走っていない。確かあのガソリンスタンドの脇を曲がるんじゃなかったっけ? そうだそうだ、ここは曲がらなきゃ。

その時ふと『もしかしてこの状況はヤバいんじゃないか?』と感じた。ここでもしクルマかバイクが寄って来たら・・・丸腰の日本人4人・・・アウトだ。笑いながらもキョロキョロしながら早足になっていた。今回のブラジルで一番『ヤバいかも』と思った数分間。そして無事にホテル到着。ホッ・・・。やっぱり思い過ごしだったか。と思ったら、そうでもなかったらしい。

帰国後聞いた「ある友人」の話。その夜、そのクイアバの別の場所でなんと、襲われたというのだ。その彼は、知り合いのブラジル人の家に泊まる予定だった。彼はブラジル人の友だちたちと「クラブ」に遊びに行ったが、「先に帰るわ」とひとりで歩いてその家に向かった。そんなに遠くなかった帰り道。たぶんこの写真のような道だったのだろうか。二人乗りのバイクが近づいてきてピストル、そしてホールドアップ・・・。リュック丸ごと盗られバイクが走り去る・・・。

その時、何を思ったか、彼は大声で『パスポールチ! ポルファボール!(パスポート、返して!)』と叫んでみたそうだ。すると、静かな夜道に彼のポルトガル語が響いたのか、遠くでバイクが止まった。そして何かをポイッと捨てて走り去った。そこへ駆け寄るとなんとパスポート! が捨てられていた。パスポートを返してくれた、いい人たちだ。いや、強盗だからいい人じゃないわ。でも、ダメもとで叫んでみた彼は冷静だなぁと感心したら、
実は彼、その数日前、サルバドールでも襲われていて一眼レフを盗まれたんだという。2度も襲われる人もいる。何が起こるかわからない。だってブラジルなんだもの。

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