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2017.02.06

イノイズム思想㊸「第一」

柴田常文(コピーライター / クリエイティブディレクター)

なんだか、あっちでも、こっちでも「第一」、がのさばっている。
まず、アメリカだ。「アメリカ、第一」! 英語では「America First!」
なんでもかんでも「アメリカ、ファースト!」と叫ぶ大統領が、世界を揺るがしている。
ノーベル平和賞まで受賞した前大統領とは打って変わって、きれい事は一切言わない。
本音の直球をズバズバ、しかもツイッターで投げてくる。

この場合の「第一」は、他のことなど知ったことじゃない。
俺たちが良けりゃいいんだ! 俺たちがイチバン! なんだから、の「第一」だ。
だから、彼のサインを見てごらん。ギザギザの地震計か、心電図か?
いやいや、あれは「1」というトゲトゲ数字を連ねて、並べているんだよ。

「第一は」東京都にも飛来している。英語では「Tomin First!」
なんでもかんでもあの知事は、ギョロリとした眼で「都民、第一!」とおっしゃる。
昨年の7月31日小池都知事誕生!「だから、私の方が言ったのは早い!」と
言われても、大統領選の長さを考えたら、言ったのはトランプがFirst!だろう。

「都民、ファースト!」この場合の「第一」は、「お客さまは神様です!」
ということで、「都民あっての渡世、都政」ということなんだろうな。
でも、あれだけ連発されると、本当にそう思ってんのかな?
「お客さま、第一」と言えば、自民党をぶっつぶせるぞ、という
便利なオモチャ言葉を手に入れたように見えないでもない。

こっちも、「第一」なんて言われて、喜んでる場合じゃないかもね。

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